【大学受験英単語帳】ターゲット1900・システム英単語・LEAPの違いと正しい使い方

【大学受験英単語帳】ターゲット1900・システム英単語・LEAPの違いと正しい使い方

はじめに:単語帳選びで迷っていないか

英単語帳を選ぶとき、こんな悩みを持つ受験生は多い。

「ターゲット1900とシス単、どっちがいいの?」
「LEAPって最近よく聞くけど、何が違うの?」
「どれを選んでも一緒じゃないの?」

結論から言う。どれを選んでも間違いではない。問題は選んだ後にどう使うかだ。

ただし、自分のレベルや目標に合っていない単語帳を選ぶと、余計な時間がかかる。この記事では、塾講師として多くの受験生と向き合ってきた私が、3冊の違いと正しい使い方を徹底的に解説する。


この記事を読んでほしい人

  • ターゲット1900・システム英単語・LEAPのどれを使うか迷っている受験生
  • 単語帳を持っているが、正しい使い方がわからない受験生
  • 単語が覚えられないと悩んでいる受験生
  • 保護者で、子どもに合った単語帳を選んであげたい方

まず3冊の基本情報を整理する

項目 ターゲット1900 システム英単語 必携英単語LEAP
出版社 旺文社 駿台文庫 数研出版
収録語数 1,900語 約2,000語+多義語約180語 1,935語(改訂版2,300語)
価格 1,210円 1,100円前後 1,045円
暗記スタイル 一語一義・シンプル フレーズ単位(ミニマルフレーズ) 語源・ニュアンス解説あり
アプリ あり(無料) なし QRコード音声
英作文対策 弱い 普通 強い
多義語対応 弱い 強い(専用章あり) 普通

価格はいずれも1,000〜1,200円台。コスト差はほぼない。選ぶ基準はコストではなく、自分の勉強スタイルと目標だ。


3冊それぞれの特徴

ターゲット1900

ターゲット1900

「とにかくシンプルに、高速で回したい」人向け。

一語一義を徹底したレイアウトで、余計な情報がない。Part1(基本800語)・Part2(重要700語)・Part3(難単語400語)の3段階構成になっており、志望校に合わせてどこまで仕上げるか判断できる。

無料アプリ「ターゲットの友」が優秀で、隙間時間に確認テストができる。紙の本とアプリを組み合わせた学習が最もはかどる。

強み:
- 一語一義でシンプル。混乱しない
- Part1だけで共通テストレベルがほぼカバーできる
- アプリが充実していて隙間時間を使いやすい
- 薄くて軽い。持ち運びやすい

弱み:
- 多義語・ニュアンス解説が少ない
- 英作文への対応は弱い
- 語法・コロケーションは別で補強が必要


システム英単語

システム英単語

「フレーズで覚えて、語法・語感まで身につけたい」人向け。

最大の特徴は「ミニマルフレーズ」だ。単語を単体で覚えるのではなく、2〜5語のフレーズ単位で覚える設計になっている。

たとえば abandon なら「abandon the plan(計画を断念する)」というフレーズごと覚える。これにより、単語の意味だけでなく、実際の使われ方まで自然に身につく。

多義語が独立した章として充実しているのも特徴。共通テストや難関大の長文で頻出する多義語を集中的に攻略できる。

強み:
- フレーズで覚えるため語法・コロケーションが身につく
- 多義語対策が充実している
- 難関大対応。偏差値50から難関国公立まで幅広く使える

弱み:
- シンプルなデザインで合う・合わないがある
- アプリがない(音声CDは別売)
- 情報量がやや多く、高速周回がしにくい人もいる


必携英単語LEAP

必携英単語LEAP

「英作文も強化したい」「語源から理解して本質的に覚えたい」人向け。

駿台予備学校の竹岡広信先生が手がけた単語帳で、他の2冊と大きく違う点が「Active語とPassive語の分類」だ。

  • Active語:自分で書ける・使えるレベルまで仕上げる単語
  • Passive語:読んで意味がわかれば良い単語

この分類が英作文対策に直結する。「書ける単語」と「読めれば良い単語」をわけて覚えることで、英作文の精度が上がる。

語源・ニュアンス・使い分けの解説が3冊の中で最も丁寧。「なぜこの意味なのか」を理解しながら覚えたい人に向いている。

強み:
- Active/Passive分類で英作文に直結する使い方ができる
- 語源・ニュアンス解説が丁寧で記憶に残りやすい
- QRコードで音声にアクセスでき、4技能対応

弱み:
- 情報量が多く、「とにかく高速で回したい」人には重く感じる
- 多義語の独立した章はない


自分に合う1冊の選び方

迷ったときの判断基準はシンプルだ。

ターゲット1900を選ぶ人:
- スマホアプリを活用して隙間時間に覚えたい
- シンプルに単語と意味だけを叩き込みたい
- 高速周回を繰り返したい

システム英単語を選ぶ人:
- フレーズで語法・語感まで覚えたい
- 多義語が苦手で集中的に対策したい
- 難関国公立・難関私大を目指している

LEAPを選ぶ人:
- 英作文がある大学を受験する
- 語源や理屈から理解して覚えたい
- 竹岡先生の授業・参考書が好きな人

一番大切なことを言う。どれを選んでも、使い方が正しければ合格できる。逆に、どれを選んでも使い方が間違っていれば伸びない。


単語の正しい勉強方法:暗記のコツ

どの単語帳を使うにしても、暗記の方法が間違っていると時間が無駄になる。

やってはいけない勉強法

① 1周目から完璧を目指す

単語を1つ見て「わからない」と思ったら5分考えて…という勉強をしている受験生がいる。これは最悪だ。

単語は「量×回数」で覚えるもの。1つに時間をかけるより、1000語を10回見る方がはるかに効果がある。

② ノートに書いて覚えようとする

英単語をノートに何十回も書く勉強法は時間の無駄だ。単語を書く時間があれば、同じ時間でその単語を目で5回確認できる。

③ 順番通りに進める

単語帳を1ページ目から順番に進めて、わからない単語が出るたびに止まる。これでは一向に終わらない。


正しい暗記法:「高速周回」

正しい暗記法は高速で何周も繰り返すことだ。

具体的な手順を説明する。

Step 1:1語1〜2秒でどんどん進む

英単語を見て、意味が浮かんだら次へ。浮かばなくても2秒で次へ。「わからない」単語にチェックを入れながら進む。

Step 2:100語を1セットとして管理する

全部を一気にやろうとしない。100語を1セットとして、その100語を1日で5〜10回見る。翌日は前日の100語を復習しながら次の100語を進める。

Step 3:チェックした単語に絞って繰り返す

2周目以降は、チェックを入れた「わからなかった単語」だけに絞る。これにより周回速度が上がる。

Step 4:音声を活用する

目だけで覚えるより、耳でも聞きながら覚えると記憶の定着が上がる。通学時間や隙間時間に音声を聴く習慣をつける。


どのくらいの期間で終わらせるべきか

単語帳を終わらせる期間の目安を整理する。

時期 やること
高1〜高2 焦らなくてOK。1冊を1年かけてじっくり仕上げる
高3の4〜6月 1冊を集中して仕上げる。遅くとも夏休み前に完成
高3の7〜8月(夏休み) 完成した単語帳を高速周回で維持。抜けがないか確認
高3の9月〜 過去問演習で出てきた知らない単語を単語帳で確認

「夏前に1冊完成」が合格への最低ラインだ。

夏以降に単語を覚え始める受験生は、長文演習や過去問演習の時間が削られる。単語は基礎。基礎が夏に終わっていないと、秋以降の演習が成り立たない。


「終わった」と言える基準は何か

これが最も重要な問いだ。

「10周した」「全部読んだ」は終わった基準ではない。

終わった基準はただ一つ:

英単語を見て、1秒以内に意味が口から出てくる状態。

これができるかどうかを確認する方法はシンプルだ。単語帳を開いて、英語だけを見ながら意味を声に出してみる。詰まったり、「えーと…」と考えてしまう単語がある間は、まだ終わっていない。

LEAPを使っている場合は、Active語については日本語を見て英語が出てくるレベルまで仕上げる必要がある。


3冊で迷っている受験生へ:今すぐやること

3冊のどれを使うかで迷って時間を無駄にしている受験生がいる。

選ぶのに1日以上かけてはいけない。

以下の基準で即決しよう。

  • 学校指定の単語帳がある → まずそれを完璧にする
  • 英作文がある大学を受ける → LEAP
  • どれでもいいなら → ターゲット1900(アプリが使いやすく始めやすい)
  • フレーズで覚えたい → システム英単語

決めたら今日から始める。1日でも早く始めた方が有利だ。


よくある質問Q&A

Q:単語帳は2冊以上やった方がいいですか?
A:1冊を完璧にする方が圧倒的に効果がある。2冊を中途半端にやるより、1冊を完璧に仕上げて長文演習に移る方が成績が上がる。

Q:単語を覚えても忘れてしまいます。どうすればいいですか?
A:忘れるのは正常。記憶は繰り返しで定着する。「忘れたらまた見る」を繰り返すことが暗記の本質だ。忘れることを恐れず、とにかく回数をこなす。

Q:ターゲット1900のPart3(難単語)まで全部やるべきですか?
A:志望校による。共通テストのみなら不要。難関私大・国公立二次があるならPart3まで仕上げたい。まずPart1・2を完璧にしてから判断する。

Q:単語帳と一緒に単語カードも作った方がいいですか?
A:時間の無駄になることが多い。カードを作る時間で単語帳を回せる。単語帳を直接使った高速周回の方が効率がいい。

Q:単語帳を覚えているのに長文が読めません。なぜですか?
A:単語だけでは長文は読めない。文法・構文理解が必要だ。単語と並行して英文解釈の学習を進めることを推奨する。


まとめ

3冊の違いをもう一度整理する。

  • ターゲット1900:シンプル・アプリ活用・高速周回向き
  • システム英単語:フレーズ・多義語・難関大向き
  • LEAP:英作文・語源理解・本質的な暗記向き

どれを選んでも、「夏前に1冊完成」「全単語を1秒以内に即答できる状態」が目標だ。

単語帳選びに迷う時間より、1秒でも早く始める方が合格に近づく。

まず1冊、今日から始めてほしい。


英単語の勉強法や参考書について質問があればコメント欄で教えてください。次の記事のネタになります。

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