【大学受験】英単語の暗記法6種類を徹底比較|語源学習で覚え方が変わる
【大学受験】英単語の暗記法6種類を徹底比較|語源学習で覚え方が変わる
単語が覚えられない本当の理由
「単語帳を何周しても覚えられない」
「覚えたはずなのにテストで出てこない」
「毎日やっているのに全然増えている気がしない」
こういう悩みを抱えている受験生に、まず聞きたいことがある。
「どうやって覚えているか」を意識したことがあるか?
単語が覚えられない理由のほとんどは、単語帳の選び方ではなく暗記の方法が自分に合っていないことだ。同じ単語帳を使っても、暗記法が変わるだけで定着の速さがぜんぜん違う。
この記事では、大学受験で使える英単語の暗記法を6種類まとめて解説する。特に「語源・語幹を使った暗記法」は、難関大を目指す受験生には知っておいてほしい。単語帳に載っていない初見の単語でも意味が推測できるようになる、かなり重要なスキルだ。
自分に合った方法を見つけて、今日から暗記の質を変えよう。
暗記法①:高速周回法
どんな方法か
単語帳を1秒1単語のペースで高速に何周も繰り返す方法だ。「わかった単語」はどんどん飛ばして、「わからない単語」に絞って繰り返す。
こんな人に向いている
- まず単語の全体量を把握したい
- 短期間で基礎を固めたい
- ターゲット1900・シス単など一般的な単語帳を使っている
メリット・デメリット
メリット:
1単語あたりの時間を最小化することで、接触回数を最大化できる。脳は「何度も目にした情報を重要だと判断する」という性質がある。高速周回はこれを利用した方法だ。
デメリット:
1単語あたりの情報が浅くなる。意味は覚えられても、語法・コロケーション・ニュアンスは身につきにくい。難関大の英作文や長文読解では、使い方まで知っている単語が必要になることがある。
使い方のポイント
正直、最初の段階でやりがちな失敗は「1周目から完璧を目指すこと」だ。1単語ずつ丁寧に覚えようとすると、圧倒的に時間がかかって終わらない。
1周目は「全体を把握するだけ」くらいの気持ちで高速で進む。2周目以降で「わからない単語」に絞っていく。これだけでスピードがかなり上がる。
暗記法②:語源・語幹(接頭辞・語根・接尾辞)法
どんな方法か
英単語を「部品」に分解して、その部品の意味から全体の意味を理解する方法だ。
たとえば predict という単語。知らなかったとしても、pre-(前)+ dict(言う)に分解できれば「前もって言う→予言する」と推測できる。
よく使われる語源の例:
| 接頭辞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
pre- |
前 | preview, predict, prevent |
re- |
再び | review, return, rebuild |
dis- |
否定・分離 | disagree, disappear, discover |
un- |
否定 | unhappy, unknown, unusual |
inter- |
間 | international, interview, interrupt |
| 語根 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
dict |
言う | predict, dictate, dictionary |
port |
運ぶ | import, export, transport |
rupt |
壊す | interrupt, corrupt, erupt |
spec |
見る | inspect, respect, spectator |
graph |
書く | photograph, paragraph, geography |
こんな人に向いている
- 難関大(MARCH以上・国公立)を目指している
- 単語帳に載っていない初見の単語が入試に出てくる大学を受験する
- 単語を丸暗記するのが苦手で、理屈から理解したい
メリット・デメリット
メリット:
これが語源学習の一番の強みだが、「初見の単語でも意味を推測できるようになる」ことだ。
単語帳に載っている単語は限られている。でも入試では、単語帳に載っていない単語も出てくる。そのとき語源の知識があれば、inter-(間)+ rupt(壊す)→ interrupt(邪魔する)と推測できる。
さらに、語源を知ると関連する単語がまとまって頭に入る。port(運ぶ)を知れば、import・export・transport・support・reportが一気につながる。
デメリット:
語源自体を覚える必要があるため、最初はコストがかかる。すぐに効果が出るわけではないので、導入期は「遠回りしている」と感じるかもしれない。
基礎単語が固まっていない段階でやり始めると、逆に混乱することもある。基本的な単語帳を1冊仕上げてから取り組むのがおすすめだ。
使い方のポイント
語源学習は「完全に覚えきる」必要はない。「あ、この部品見たことある」というレベルで十分機能する。
まず接頭辞(pre-, re-, dis-, un-)から始めると使いやすい。単語帳を読みながら「この単語に知ってる接頭辞が使われているな」と気づく習慣をつけるだけでも効果がある。
語源学習に使える参考書
語源を本格的に学ぶなら、専用の参考書を使うのが一番早い。
① 英単語の語源図鑑(かんき出版)
約100の語源から約2,000語を網羅した、語源学習の定番参考書だ。
最大の特徴はイラスト・図解主体の構成で、視覚的に語源のイメージが掴める点だ。「語源なんて難しそう」と思っている人でも入りやすい。語源学習の1冊目としておすすめする。偏差値50〜65の受験生にちょうどいいレベル感だ。
② システム英単語 Premium 語源編(駿台文庫)
シス単(システム英単語)ユーザー向けの語源特化版。語源を使って単語を論理的に分解・推測するスキルを鍛える内容になっている。難関大で未知語に出会ったときの「推測力」を養いたい受験生に向いている。偏差値60以上を狙う人向けだ。
暗記法③:フレーズ・例文暗記法
どんな方法か
単語を単体で覚えるのではなく、フレーズや例文ごと覚える方法だ。システム英単語の「ミニマルフレーズ」がこの典型例だ。
abandon を単体で覚えるのではなく、abandon the plan(計画を断念する)というフレーズごと覚える。
こんな人に向いている
- 英作文がある大学を受験する
- 語法・コロケーションも同時に身につけたい
- 単語の「使い方」まで知りたい
メリット・デメリット
メリット:
語法・コロケーションが自然に身につく。英作文で「この単語、どう使うんだっけ」と詰まることが減る。文脈の中で覚えるため、長文読解でも思い出しやすい。
デメリット:
1単語あたりの情報量が増える分、高速周回はしにくくなる。「パッと見て即意味が出る」瞬発力の習得に時間がかかることがある。
使い方のポイント
フレーズを音読しながら覚えると定着しやすい。目で見るだけでなく、声に出して体に染み込ませる。システム英単語はこの使い方を想定した設計になっているので、付属音声をフル活用するのがおすすめだ。
暗記法④:音声・音読暗記法
どんな方法か
英単語の音声を聴きながら、または声に出しながら覚える方法だ。耳と口を使うことで、視覚だけの暗記より記憶の定着率が上がる。
こんな人に向いている
- 聴覚で記憶するタイプ
- 共通テストのリスニング対策も兼ねたい
- 通学中・移動中に効率よく勉強したい
メリット・デメリット
メリット:
リスニング力・発音・アクセントも同時に鍛えられる。単語を「文字」としてではなく「音」として記憶するため、リスニングで聴こえたときにすぐ反応できる。
デメリット:
音声環境が必要。黙読より時間がかかる。電車内など音声を出せない環境ではイヤホンが必要になる。
使い方のポイント
単語帳の音声アプリ(ターゲットの友など)を活用して、通学中・移動中に聴く習慣をつける。耳で聴きながら頭の中で意味を確認するだけでも、接触回数を大幅に増やせる。
暗記法⑤:連想・イメージ・ストーリー法
どんな方法か
単語の音やスペルから、面白いイメージや物語を作って覚える方法だ。
たとえば sincere(誠実な)なら「シンセア=心で誓う」という語呂合わせで覚える、といったやり方だ。
こんな人に向いている
- 暗記が苦手で、無機質な繰り返しが続かない
- 創造的な学習スタイルが好き
- どうしても覚えられない単語を個別に攻略したい
メリット・デメリット
メリット:
一度覚えると強烈に頭に残る。特に苦手な単語・どうしても覚えられない単語に使うと効果的だ。
デメリット:
連想が思いつかない単語には使えない。全単語に使おうとすると時間がかかりすぎる。抽象的な単語には不向きなことが多い。
使い方のポイント
全単語に使うのは非効率だ。「何周しても覚えられない単語」だけにこの方法を使うのが正解。そういう単語は10〜20個程度に絞って、徹底的にイメージを作り込む。
暗記法⑥:Anki(間隔反復学習法)
どんな方法か
忘却曲線の理論に基づいて、「忘れかけた頃に自動で復習タイミングを知らせてくれる」アプリを使った学習法だ。Ankiというアプリが有名で、単語カードを作って使う。
覚えた単語は復習頻度が下がり、覚えていない単語は頻繁に出てくる仕組みになっている。
こんな人に向いている
- 効率的に長期記憶化したい
- 計画的・システマチックな勉強が好き
- スマホで隙間時間を活用したい
メリット・デメリット
メリット:
科学的に最も効率的な復習タイミングで学習できる。「もう覚えた単語を何度も復習する無駄」を省ける。長期記憶として定着しやすい。
デメリット:
毎日続けることが前提になるため、習慣化できないと効果が出ない。カードを自分で作るのは手間がかかる(ただし共有デッキで解消できる)。
使い方のポイント
カードを自分で一から作るのは時間の無駄になることが多い。まず「共有デッキ」(他のユーザーが作ったデッキ)を使い始めると導入が早い。
1日の復習量が増えすぎると続かなくなる。最初は1日20〜30枚程度から始めて、習慣化してから増やす。
自分に合った暗記法の選び方
6種類を紹介したが、「1つだけ選ぶ」必要はない。段階に応じて組み合わせるのが正解だ。
受験勉強の段階別おすすめの組み合わせ
【基礎固め期:高2〜高3の春】
→ 高速周回法 + 音声暗記法
まず単語帳を1冊仕上げることを最優先にする。高速で回しながら、移動中は音声を活用する。
【定着・深掘り期:高3の春〜夏】
→ フレーズ暗記法 + 語源学習
基礎が固まったら、使い方・語源の知識で深掘りする。語源学習を始めると、単語同士のつながりが見えてくる。
【維持・仕上げ期:高3の夏〜直前】
→ Anki(間隔反復)+ 連想法(苦手単語のみ)
習得した単語を忘れないように維持する。Ankiで効率的に復習しながら、どうしても覚えられない単語だけ連想法で個別攻略する。
語源学習を始めるなら今すぐこれをやってほしい
語源学習は「いつかやろう」と思ったままやらない受験生が多い。
でも正直、早く始めるほど得をする。語源の知識は単語帳の単語だけでなく、入試本番で出てくる全ての英文に活きてくる。
まず1冊、語源の参考書を手元に置いてほしい。
語源学習の入門として最もおすすめなのは「英単語の語源図鑑」だ。イラストが多くて読みやすく、語源学習が初めての人でも入りやすい。難関大を目指すなら「システム英単語 Premium 語源編」を追加する形が理想だ。
システム英単語 Premium 語源編(難関大向け・偏差値60以上)
よくある質問Q&A
Q:どの暗記法が一番効果的か?
A:正直、「一番効果的な方法」は人によって違う。ただ、語源法は他の方法と組み合わせやすく、長期的なリターンが大きい。まず高速周回で基礎を固めて、語源学習を並行して始めるのが多くの受験生にとって現実的なルートだ。
Q:語源学習はいつ始めればいいか?
A:基礎単語(ターゲット1900のPart1レベル)が固まってきたら始めるのが理想だ。まったく単語が頭に入っていない状態で語源だけ学んでも、当てはまる単語が少なくてピンとこない。
Q:Ankiは受験生に向いているか?
A:習慣化できる受験生には強力な武器になる。ただ、毎日継続できない人には向かない。まず単語帳の高速周回で習慣をつけてから、Ankiを補助的に使い始めるのがおすすめだ。
Q:暗記法を途中で変えても大丈夫か?
A:大丈夫だ。むしろ段階によって方法を変えるのが正しい。「今の方法が合っていないかも」と感じたら、早めに切り替えた方がいい。
Q:語源を全部覚えないといけないか?
A:全部覚える必要はない。よく出る接頭辞(pre-, re-, dis-, un-, inter-など)と語根(dict, port, rupt, specなど)を30〜50個知っているだけで、かなりの効果が出る。
まとめ
英単語の暗記法は6種類ある。
- 高速周回法 → 網羅・基礎固めに最速
- 語源・語幹法 → 未知語の推測力・深い理解
- フレーズ暗記法 → 語法・英作文対策
- 音声・音読法 → リスニング対策と並行
- 連想・イメージ法 → 苦手単語の個別攻略
- Anki間隔反復法 → 科学的な長期記憶化
どれか1つだけ選ぶより、段階に応じて組み合わせるのが正解だ。
そして特に語源学習は、早く始めるほど得をする。単語帳の単語だけでなく、入試本番で出てくる未知語にも対応できる力がつく。
今日から暗記法を変えてみてほしい。
英単語の勉強法や参考書について質問があればコメント欄で教えてください。
コメント
コメントを投稿